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マーチングに初めてちゃんと出会ったのは、大学に入る時でした。 自分が入る大学には、ブラスバンドがあることは高校時代の先輩が入っていたので知っていて、ちょうど入学直前の3月下旬に、そのバンドのコンサートがあるということで、ある意味下見(ってかなりエラそうですが)のような気持ちで、見に行ったときに、ステージマーチングのプログラムもあったのでした。 入学後は迷うことなくそのバンドに入り、夏に入る少し前あたりから、マーチングの練習が始まりました。打楽器だったこともあってか、かなりマーチングにのめりこみ、演奏とドリルの両方に引き込まれていったのでした。 同じパートの先輩が一人暮らしだったので、時々みんなで集まってワイワイやっていたのですが、あるときアメリカのマーチングのビデオがあるという話になり、見せてもらったのが1997年DCIのファイナルでした。今でも覚えているのは、サンタクララバンガードのレスギンカがあまりに強烈なインパクトがあったからだと思います。 その後、DCIのビデオを通して、ドラムコーのショーをたくさん見ました。お気に入りのコーやプログラムに出会いました。お気に入りには、ミュージカルの音楽をつかったものが多かったのです。 映画音楽やミュージカルは、本来俳優たちによる演技とストーリーが中心となり、音楽がより深い表現を担うので、その音楽だけを取り出したプログラムが、これほど魅力的になるというのが意外でした。ドラムコーでのアレンジや演出がいかに秀逸か、というのをいつもそのあたりで感じます。 こうしたプログラムから、ミュージカルの音楽のほうから先に入って興味を持ち、実際の舞台を観るようになったのでした。アメリカ滞在中には、全国巡演のミュージカルを学生割引で年間に5つや6つを観ることができました。旅行でNYに行った時には、Broadwayでいくつか観ています。下記はどこかのドラムコーがDCIでショーをしており、いずれも名演です。
【もっとも好きなもの/印象に残っているもの】 レ・ミゼラブル  とにかく音楽と演出のマッチングが秀逸だと思います。  89年にCadetsがレパートリーにしてました。 オペラ座の怪人  舞台の使い方やシャンデリアの迫力など、映像では感じられない  魅力が満載でした。  88年、89年SCVのショーがとても印象に残ってます。 【意外とよかったもの】 ロックオペラ TOMMY  ロックバンド「The Who」のアルバムをモチーフにしたミュージカル。  音楽、ステージパフォーマンスなど、楽しく観ることができました。  90年BlueDevilsのショーで、ソプラノのハイトーンが印象的。 【かなり期待したのにあまり好きになれなかったもの】 ミスサイゴン  残念ながらストーリーそのもの(ベトナム戦争)の視点がかなりアメリカ的で  そのあたりが観ていてつらかった。音楽は絶品で、こちらから入った私の  妄想というか、期待が大きすぎて、ミュージカルそのものはあまり感動  できなかったのかもしれない。  でも91年SCVのショーは私の中ではベストです。スコアはそこそこだったけど、  ショーとしての魅力は満点でした。