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Blast!のおかげで、ずいぶんとマーチング(またはドラムコー)の認知や関心が高まったのではないかと思います。また、DCIに参加する日本人プレイヤーも年々増えており、アメリカからのインストラクターが国内のドラムコーを指導するケースも多くなっているのではないでしょうか。 一方で、WGIはもっと注目されていいのではとも思います。 事実、私もWGIのことを知ったのは、大学を卒業して、一般バンドに入った後でした。 WGIはWinter Guard Internationalのことで、カラーガードおよびパーカッションのそれぞれ別のアンサンブルでのコンテストを毎年実施しています。もともとは、毎年夏にあるDCIのチャンピョンシップとともにカラーガードコンテストも行われていたそうなのですが、真夏に屋内で行うのに、環境的に厳しいということなどから、カラーガードにとってのベストシーズン(=Winter)に独自のコンテストを行う、というのが始まりだそうです。 About WGI – History of Our Organization http://www.wgi.org/about/history.php そんなWGIに、日本からもカラーガードチームが参加しています。今年は東京のガードチーム「Fusion」が「Independent World」クラスにエントリーしています。 Sport of the arts :: Fusion http://www.fusion-winterguard.org/html/whatsnew/index.html Fusionは、このWGIに参戦するために結成されたガードチームで、2年に1回のペースで渡米しているチームです。今回は2回目で、2年前のWGIに初参加しています。本当はその前の年に参加するはずだったのですが、アメリカによる対イラク戦争勃発と重なり、WGI自体は開催されましたが、アメリカへの渡航そのものをあきらめたのでした。ちょうどそのときに、私もFusionのメンバーとして参戦する予定だったのですが、残念ながら国内での演技のみとなってしまったのでした。 先週の土曜日に、知人のマーチングスタッフさんと一緒に、渡米前のFusionの練習を見学させてもらえることになり、練習場所となっている体育館にお邪魔してきました。 今年のレパートリーは、日本文化のエッセンスを使ったショーになっていました。音楽は、「春の海」からスタートして、和太鼓のセッションとなり、シンセサイザーによる荘厳な雰囲気になった後、ビートの効いたハウス系のリズム音楽となって終了するものでした。 衣装は、手具ごとに色違いの着物風で、スーパーよさこいの雰囲気を連想させるものです。メインキャラクタは般若の面をかぶり、2人のダンサーが持ち替えたり取り合いをしながら、ショーが進んでいくのでした。 午前中練習最後の時間にランスルーがあり、体育館の2階にあたるところから見せていただきました。 ショー全体を通して、音楽の展開が心地よく、飽きさせない展開となっています。そんな変化にあわせつつ、プレイヤーたちが所狭しと、フロア空間を十分使って動くドリルデザインは、いつもながら本当にうまく描かれていると感じます。 予定では、Fusionはすでに渡米して、4月7日(金)に予選があります。 予選に残れば、翌日のファイナルに進めることができるのです。 Fusionのみなさん、どうか精一杯の演技で、悔いの残らないショーで魅せてきてください。