バルセロナに行く、という話をすると、ほぼ間違いなくかえってきたレスポンスが「スリに気をつけよ」でした。ガイドブックを見ても、繰り返し警告が掲載されています。そして、「私も被害に遭いました」「一緒に行ったメンバーが…」という報告も。
到着した翌日、お昼過ぎに外出し、ホテルの近くの観光名所のひとつ、サグラダファミリアへ、ぶらぶら散歩がてら向かったのですが、あまりの迫力に観光モードにスイッチが入り、写真などをパシャパシャと取り始めました。通りを挟んだ公園らしきスペースの前にも人が多くいるので、そっちに渡って写真をもう少し、と思ったとたん、女の子の集団が手書き用のボードとペンを持って「英語がわかるか?」などと英語でわーわー言いながら私たちを一気に囲んでくる。
こっちが無視しているとスペイン語(もしくはカタルーニャ語)に切り替わり、一気にまくしたて出したとたん、別の女の子が一緒にいた相方さんに近づき、肩からかけて体の前にあったポーチのファスナーをあけようと手を出した。気づいた相方さんがその手をバンと払い、二人でその場から急ぎ足で離れて、事無きを得ましたが、ポーチのファスナーが半分開けられていました。幸い、被害はゼロ。
事前に「気をつけて」と言われていても、突然の状況に驚いて何もできないというかボーッとなって、その隙に簡単に狙われてしまうということがよくわかりました。お陰でこの先の日程での警戒レベル(荷物の持ち方、人との接触のしかた)をぐっとあげることができそうです。
それにしても、子どもまたは学生にしか見えない子たちまでもが、堂々とスリをするというのは、ちょっとショックではありますね。
写真は、スリ未遂の体験をしたサグラダ・ファミリア。
ピンバック: Toshi Oshio
そうそう
モロッコで「おいしいアイスクリーム屋さんを教えてあげる」と3人の若い娘っ子が寄ってきました。
勝手に注文して、私に支払うよう懇願されたことを思い出しました。
手口はまだまだありそうですよ!
声をかけられても、こちらのペースを乱さず、無視するというのが一番よいのでしょうね。今日も観光周遊バスの乗り場近くで「英語話せる?」と英語で声をかけられましたが、冷静に考えると、わざわざ声をかけてくる事自体が不自然なわけですしね。