先週末に、マンドリンオーケストラのコンサートへ行って参りました。大学の先輩がメンバーとして出演されていて、今回で演奏を聞くのは3回目だと記憶しています。
このマンドリンオーケストラは、毎回あるテーマを掲げて、ゲストを呼んでコンサートをされるのですが、今回はマリンバカルテットとの共演でした。
#マリンバ: 見た目は大きな木琴です。共鳴管が鍵盤の下についていて、
音域も広いです。
カルテットなので、4名のグループですが、2名で1台のマリンバを演奏していました。それくらいでかい鍵盤楽器です。
私はアマチュアの打楽器奏者なので、マリンバがどんな音なのかはよく知っており、マンドリンとの相性がきっとよいだろうな、と思って演奏会に臨んでいたのですが、実際に耳にしてみると、大変心地よいものでした。
どちらの楽器(群)も、なんとなく人の声に似ているのです。きっと周波数とかで科学的に調べても、人間の声のそれと近い、という結果が出るに違いありません。
思ったよりマリンバソロが多く、私としてはとても聴き応えのあるアレンジになっていました。マリンバはかなり音量も出るので、バランスとしてもあれくらいでちょうどよいのかもしれません。
マンドリンも、マンドリン、マンドラ、マンドチェロと広い音域に渡ってパートが分けてあり、その分表現力が豊かに聞こえます。先日のコンサートのメインはオーケストラアレンジの曲でした。
ただ、いつも残念に思うのは、おそらく80人くらいのマンドリンオーケストラだと思うのですが、Tuttiのダイナミクスがホールのサイズに負けてしまっているように感じます。メインのクラシックアレンジでも、管楽器(トロンボーンやトランペット)が鳴り響く部分のアレンジが、どうしてもマンドリンオーケストラだと
物足りなさを感じてしまうのです。
マンドリンオーケストラには、木管のサポートプレーヤーは入っており、もともとソロになっている部分やメロディで重要な役割を果たすところが随所にあり、しかもソロプレイヤーのみなさんのパフォーマンスは絶品でした。
それだけに、カーン、パパーンといった金管楽器による力強さがもう少しあるといいのに、と思ってしまいます。
金管楽器を加えないのであれば、打楽器系をもう少し加えて、ダイナミクスを演出できるように楽譜を調整したほうがよかったのでは、と思って聴いておりました。
そういう意味で打楽器は、どんなバンドにおいても、とても大きな影響力を持ち、アレンジひとつでその役割をより有効に活用できるパートであるといえるでしょう。