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前日に続き、8月21日(日)にもマーチングのイベントがあり、連チャンで行ってきました。 シアターX(カイ)ってなぜか錦糸町にあると思い込んでいたのですが、両国でした。江戸東京博物館など、駅の北側には何度も行ったことがあったのですが、南に行ったのはおそらく初めてでした。 ちょっと当日まで予定がわからなかったので、前売りは買わずにいたので、当日券で入場しました。当日券では座席指定がなく、一番後ろの2列を自由に座ることになっていたのですが、ほとんどの方は指定席らしく、私の周りには1人しかいらっしゃいませんでした。(実際には、開演直前になって、スタッフの方がドドッといらっしゃいましたけどね。) サウンドシアターは、20名ほどの演奏者が演奏と演技でストーリーを紡いでいく、ミュージカルのようなステージです。3回目になる今回のストーリーは、現代社会における孤独と苦悩の中にいる男が、4つのエレメンツ(水、風、火、土)の精霊たちに導かれて、自分自身を取り戻す、という理解をしました。主役の男役が、大学時代に一緒にバンフェに出たり、社会人バンドでも合同バンドで一緒にショーを作った友人でした。いつのまにか、CAベッタリになり、そうとうコミットしているようです。 楽器を演奏しながら、ストーリーを作り出す演技や踊りをする、というのは、出演者全員にとって、そうとう過酷な練習を積み重ねてきたことと推察できます。また、全員がなんらかの打楽器を演奏する場面が何度かあり、本業以外の練習が必然的に多くなっていたに違いありません。この打楽器パフォーマンスは見応えありました。 逆に気になったのは、ノンバーバルの演技であるが故に、状況説明をある程度詳しく観客に伝えなければならないわけですが、それがかえって全体のストーリーの話題転換を緩慢にしてしまっている気がしていました。メインの「マン(男)」が悩み苦しむ設定なのですが、1曲の大半を使って悩み続けているところなどがあり、それ自体は伝わってきているのだか、そこまで長く表現しているのは、それ以上の伏線があることなのか、単に長いだけなのかが読めず、その分流れを遅くしてしまったのではと思いました。 それにしても、各プレイヤーたちの演奏のクオリティには圧倒されました。音質やリズムなどは安定していて、人数の割にはtuttiの音量はバンド全体で響かせているが故の厚いサウンドとなっていました。ハーモニーのバランスがとてもいいんだと感じました。一部ピッチが不安定なところがあったところがありましたが、総合的に見れば、とてもレベルの高い演奏を楽しむことができたと思います。 それだけに、シンセサイザーをあそこまで多用するのはもったいないと思いました。いわゆる「シンセサイザー」らしい音色を全面に出している場面では、吹奏楽編成の楽器群とはあまり相容れないように思います。プレイヤーがあれだけの演奏ができるのだから、もう少し控えめにしてもいいと思いました。 あと、これは蛇足かもしれませんが、ステージが始まる前に諸注意があり、小ネタをいくつか入れていたのですが、うーん、関西人からすると、間合いをもうちょっと研究してください。(^^) あれはあれで、よい演出なので、あのまま数分間開演を待つことなく、あのままステージの一部として、そのまま演技が始まるとよかったのでは、と思います。 終演後、ロビーにて出演者のみなさんが観客を待っていてくれました。みなさんの晴れ晴れとした笑顔は、単に最後の回を終えたからだけではなくて、「やり遂げた!いいものができた!」という気持ちの表れだったと思います。出演者のみなさん、スタッフのみなさん、おつかれさまでした。 あわてて会場入りしたので、友人には差し入れを用意できなかったが残念でした。次回またあれば、そのときはぜひ。