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この夏に来日していたBlast!は、3年続けてのツアーを敢行してくれました。プログラム内容はNYのBroadwayのころからほとんど変わらずで、プレイヤーが変ってもその卓越したパフォーマンスは常に観客の心をわしづかみにしてくれます。 そんなプログラムのなかに、「Simple Gifts」という曲があります。ハンドベルをトップにつけた、ぐにゃりと曲がったバトンを使ったオープニングに続いて、プレイヤーのほとんどがステージ上に楽器や手具を持たずに出てきて、コーラスする曲です。 ブラスト!シンプルギフト
ブラスト!シンプルギフト
mixiで「あの歌詞を知りたい!」というリクエストについた回答を見ながら、以前からこの曲のルーツが気になっていたこともあって、調べ始めました。 Blast!のショーの中でも、このコーラスのあとには、A.Coplandの「アパラチアの春」と続くのですが、この曲自体が「Simple Gifts」を引用して作られています。Coplandは、フォークソングやその他民謡に耳を傾け、「アメリカ的な曲作り」というスタイルを確立しました。「エル・サロン・メヒコ」、「ビリー・ザ・キッド」、「ロデオ」などとともに、「アパラチアの春」もその一つでした。 参照先: http://www.cam.hi-ho.ne.jp/kousaka/wagner/121st/american.htm この「Simple Gifts」の歌詞は、意外と簡単に見つかりました。 Simple Gifts http://www.contemplator.com/america/simple.html
‘Tis the gift to be simple, ‘Tis the gift to be free, ‘Tis the gift to come down where we ought to be, And when we find ourselves in the place just right, It will be in the valley of love and delight. When true simplicity is gained, to bow and to bend, we will not be ashamed To turn, turn, will be our delight, ‘Til by turning, turning, we come round right.
楽譜も一緒に、という方には、オンラインでピアノ譜と歌詞がついた楽譜が販売されていました。 Sheet Music Plus http://www.sheetmusicplus.com/store/smp_detail.html?cart=110512504229&type=rec&item=4172811 こうして、歌詞を探している過程で、「Shaker」というキーワードに突き当たりました。 どうやらキリスト教の一派であるようなのが、上記の歌詞掲載ページに簡単に書いてあります。 Shakerに関する情報を探すと、キリスト教の一派という側面以外に、音楽や家具、地域コミュニティといった、古き良き時代の文化を継承するものに多く出会います。 こちらのページでは、Shakerというコミュニティの解説と、シェーカースタイルと呼ばれる家具について、とても詳しく説明してくださっています。 http://www.kyo-takeuchi.com/gallery/shaker/index.html かつてShakerが興隆していた場所にも、その息づかいが残っている場所があるようです。 http://www.hancockshakervillage.org/index.html 日本の方でこちらを訪れた方がレポートを掲載してくださっています。 http://page.freett.com/knotty/shaker1.html 以上、「Simple Gifts」にまつわる雑談でした。