2月1日に横浜で催されたマーチングパーカッションショー「Rhythmscape」に行ってきました。「GEQUO Percussion」を中心に、合計4つのユニット+タップダンサーによる3時間超のプログラムでした。 横浜大桟橋のホールで開催されたのですが、その日は風がとても強く、海に面した場所にあるホールでしたので、とても寒い会場なのではと思っていましたが、たどり着くまではとても寒かったですが、中は暖かく、とても広い会場でした。 舞台として特別な設営はなく、ホールの1/3を演奏演技スペースにして、その前に椅子を並べてあり、斜め左・右の後方はひな壇になっていました。入場するとすでにマーチングドラムやキーボード系楽器が並べてあり、それだけでワクワクしてきます。 大きく2部構成となっており、途中で休憩が入りましたが、特に前・後半で、趣向が違うというものではないようでした。ソロやアンサンブルのレパートリーを2つから4つセットにして、4つのユニットが入れ替わり立ち代り、次々と演奏演技していくというスタイルのショーです。 GEQUO Percussion GEQUO Horns http://gequo.org/
海外(DCI/DCA)経験者を中心に、圧倒的な個人技を前面に押し出したプログラムを指向しているグループとお見受けしました。特に2部のほうでドリル付きのレパートリーでは、ハイテンポのドリルと演奏で、個人とドラムラインの両方の完成度の高さを感じることができました。すごいです。 ドラムラインの中では、バスドラムの1番プレイヤーが印象的でした。パフォーマンスにパワーとリズムを感じます。 ブラスアンサンブルでは、第2部で演奏した「Free」がツボでした。鼓和-core- http://www.core-percussion.com/
マーチングパーカッションに魅せられたメンバーが集まった、マーチングパーカッション・アンサンブルユニットだそうです。勉強不足で、次々と出てくるユニットがどこなのかがはっきりとわからず、GEQUO Percussionとごっちゃにして観ていたかもしれません。HAMAMATSH WILD WINDS http://www.wild-winds.com/
ドラムコー編成で、ブラス、ドラムライン、ピットでRhythmscapeに参加されていました。いろんなプロップを使った、とてもよく作りこまれたマーチングショーで、演奏演技ともに素晴らしいコーでした。私にとってはなかなか観られる機会の少ないコーだと思うので、今回観ることができてとてもよかったです。特に、スネアのセンタープレイヤーの方が、とてもバランスのよいパフォーマンスだったと思います。立ち姿と左右のスティックのバランスに魅せられました。レパートリーでは、ヴァンパイアをテーマにしたものが、演奏、演技、演出において秀逸でした。TAKAHIRO KOABYASHI http://www.taka-hoofer.com/
GEQUOと共演されたタップダンサーで、後方の座席だったので足元は見えなかったのですが、マーチングパーカッションとの相性はとてもよいですね。タップ用の板が必要だと思うので難しいかもしれませんが、ドリルの中にタップが組み込まれたショーも見てみたくなりました。*** 全体的には、パフォーマー側がやりたいことを次々とやってみせてくれたというライブだったと思います。ドラムコーという枠から飛び出して、こんなスタイルがあるのだ、こんな可能性があるのだ、を追求していく過程だと思うので、これからの活動がとても楽しみです。 今回のイベントで残念だったのは、司会進行でした。詳しい解説や紹介がほしいというわけではないですが、マイクを使った話し方や立ち振る舞いというのは、それなりに重要なんだと思います。主要メンバーの方々がマイクを握って進行されておられたのですが、残念ながらほとんど聞き取れませんでした。会場の特性もあったと思いますが、こうしたイベントやコンサート全般に通じることで、自戒も含め気をつけたいと思いました。 次回は今年の夏の予定だそうです。参加ユニットが増えるなど、また新しいことが観られるのではと期待しています。