お気楽Music Blog

私の周りにある音楽たち
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縁あって、ワオ・コーポレーション制作の『8月のシンフォニー』というアニメーション映画の試写会にお邪魔してまいりました。 試写会の初めに、西澤監督と原作(というか主人公アイのモデル)の川嶋あいさんのインタビューがあり、映画に対する思いや感想、見どころなどを話しておられました。 この作品は、シンガーソングライターの川嶋あいさんが自叙伝的に書かれた本をもとに、西澤監督が脚本を書き下ろした作品で、主人公のアイと彼女の活動を支援した人々の交流の物語です。さまざまなエピソードや会話、言葉などのある程度は、実際の体験や起こったことに基づいたものなんだと思いますが、とてもリアリティのある、力強いストーリーになっており、そこにぐいぐいと惹きつけられました。 もちろん演出上の脚色やキャラクター設定もあるとは思いますが、もう7年も前のことなのに今でも色褪せず、とても見ごたえのあるすばらしい作品でした。 配られた資料を拝見すると、アニメーション映画では4つのタブーがあるそうで、それらすべてに敢えて立ち向かった作品になっています。音楽・歌のシーンがとても多いこともそのタブーのひとつだそうですが、逆にこの作品の中ではとても重要な要素になっています。 ストーリーの強いリアリティに加えて、実写のように感じさせるCG映像もあり、ビジュアルだけでなくしぐさなどを再現するために、俳優をつかったロケ撮影をした上で、それを元にアニメーションやCGを制作されたそうです。通常の2倍の作業を行なったことになります。西澤監督は、こうしたリアリティにとてもこだわって、制作を進められたのでしょう。 原作となった自叙伝の本は、残念ながら読んでおらず、川嶋あいさんのことは、ストリートライブを1000回やって、渋谷公会堂でのライブの夢を実現する、というエピソードくらいしか存じ上げませんでした。彼女が17歳のときのたった1年くらいの期間に起きたことを元にした映画で、こんなにも観客を惹きつけるのは、彼女の人柄、生き方、価値観などが周りの人(私たち映画の観客も含めて)に伝わり、影響を受けるからなんだと思います。それを映像化した監督の気持ちもただならぬものだとも思います。 ちょうど17歳になったばかりの女子高生が我が家にいます。ぜひこの映画を見てもらいたいと思っています。それは、自分とアイを比べてどうこう、というわけではなく、いつだって、自分のやりたいことや目指すことに一生懸命になることがとても大切で、それはちゃんと周りが認めてくれるのだ、というのを知ってもらいたいと思いました。 素晴らしい原作と映像作品、観させていただきありがとうございました。 もう途中いろんな場面でボロボロ涙が出て仕方ありませんでした。 8月のシンフォニー 公式サイト 劇場用長編アニメーション映画「8月のシンフォニー」公式サイト 川嶋あいさんオフィシャルサイト http://www.kawashimaai.com/
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昨日の8月7日から東京・赤坂にてRENTの日本公演が始まりました。 チケットを取ったときはずいぶん先だと思っていたのに、あっという間に初日を迎えることになった気分です。初日のチケットは取らずにいたのですが、友人たちが観にいっているだろうと思い、終演後の出待ちに早速参加してきました。 さて、最近twitterユーザが増え、注目も集まり始めたところですが、RENTのプロダクションカンパニーがtwitterにて関連情報を発信しています。キャストも何人かがアカウントをとって発信しています。 そのプロダクションカンパニーのアカウントで、先日「バンドのコンダクターDavid Truskinoffに質問があったら教えて。twitter経由で回答するよ」というのをやってました。質問も回答も興味深いものだったので、こちらに転載します。 多少の意訳と、おそらくミススペルと思われる単語があったのを無理やり解釈したところもありますが、Davidの回答趣旨からは外れてないと思います。

Q1
「Austin City Limits」のTシャツをバンドの誰かが着ているのを、Austinの午後のショーで見かけたのですが、他の街やショーでもやっていることなんでしょうか?
A1
コスチュームデザイナー(衣装係)が選んだステージ衣装があり、4竏窒T枚の選択肢があります。ファーストギターのJoeが着ていた「Austin City Limits」Tシャツは、間違いなくローテーションの1つですね。
Q2
演奏するのに一番好きな曲がどれか、聞いてみたいです。
A2
あえて挙げるとすると、「Another Day」です。感情の幅がとても広い曲です。
Q3
どこで音楽を勉強したのですか?
A3
実は、正式に勉強をしたのは俳優として、でした。コネチカット音楽専門学校でミュージカルシアター学を専攻しました。ピアノは12歳のときにビリージョエルのレコードを聞いて弾いて学びました。(^^)
Q4
すべての曲は素晴らしいのだけれど、毎夜演奏したり聴いたりしていて、古く感じてしまうことってないんでしょうか?
A4
そんなことはないのです。思うに、「俳優」としての自分があって(前項を参照)、毎夜「旅」に出ているのです。だからいつも新鮮なんだと思います。
Q5
あなたのお気に入りの曲はなんでしょう?そして、ショーの中のキャラクターでいえば、誰だと思いますか?理由も。
A5
あー、うーん、私はマーク・コーエンですね。ロングアイランド出身のユダヤ人で、この広い世界の中で自分の進む道を探している。好きな曲は「Halloween」(純粋に美しい曲です)。
Q6
ショーの中で、いまだに鳥肌が立つ部分はどこですか?あなたにとって、「ああ、このショーはホントにすごい!」と言わしめる曲はどれですか?
A6
私はショーのほとんどの曲を一緒に歌ってます。誓っていえるのは、毎回「No day but today」を歌うたびに、お腹のなかにぐっときます。
Q7
いつもと違うこと(たとえば俳優が歌の入りを外したり、代役がちょっと違う歌い方をしたり)に対応するのに、どうやってバンドの指揮をとっていますか?
A7
まさにそういうことは起きますね。メンバーはとても優秀で、道から逸れないといけなくなったときにには、そのタイミングでちゃんと私の指示をまってくれています。たいては、私からの視線で読み取って、「さあ、いくよ」というのをわかってくれます。
Q8
バンドのほうが俳優に合わせるのでしょうか、それとも俳優のほうがバンドに合わせるのでしょうか?
A8
その辺は本当にダンスですね。我々はパートナー同士です。パートナーの足を踏まないようにしますよね。最終的には私がテンポを決めますが、私が折れてあわせないといけないこともあるし、メンバーがこちらにあわせてもらわないといけないときもあります。そういう意味でダンスですね。
Q9
このショーの国際版で一番気に入っているのはどれですか?
A9
モントリオールで、初めてのフランス語版の指揮を執る機会がありました。キャストとバンドはこのショーにそれはもうすごい熱の入れようでした。彼らにとってショーが世界だ、と感じれたのでした。素晴らしいショーでした。ところで、「Contact」の不フランス語版は、とても刺激的です!
Q10
即興演奏が入ると、対応するのって難しいのでしょうか?それとも簡単に抜け出せるものですか?
A10
現時点の制作の中では、ジョナサンが書いたものに忠実でいるようにしています。素晴らしいことです。ミュージカルの劇場での演奏ということであれは、「即興」には関心がないですね。
Q11
あなたはどのようにしてミュージカルでの演奏という世界に入ったのでしょうか?私がやりたいことなのですが、卒業したら何から始めたらよいでしょうか?
A11
機会(学校でのショー、地域コミュニティの劇場、劇場専属など)があったら常に演奏をすることと、それぞれの機会で一生懸命やることです。いま一緒に演奏している人が、いつかあなたを雇ってくれる人かもしれないのです。私がRENTのバンドに入ったのがそうでしたから。(^^)

プロダクションカンパニーのtwitterはこちら。 http://twitter.com/rentthebwaytour