お気楽Music Blog

私の周りにある音楽たち
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去る5月30日に、天王洲アイルの銀河劇場にて、石川直氏のソロプロジェクト第2弾を観てまいりました。今回もサポートメンバーとして、前回も出演したアダムや鼓喇舞(コラブ)に加えて、ブランドン・エパーソン、SINSKE(シンスケ)が参加して、たくさんのレパートリーを披露してくれました。 石川直Solo Project Vol.2 セットリスト 確か前回はプログラムや場内での掲載がなかったと思いますが、第2弾の今回は、会場内の何箇所かに出ていました。これが当日のセットリストです。
今回のプロジェクトでは、石川氏がメインというよりは、彼が表現したかったことをみんなで作り上げた、という印象でした。自分自身へのスポットライトではなく、2時間のプロダクションの中で、ソロやアンサンブルを組み立て、各プレイヤーやセクションの才能や曲のすばらしさ、音楽の楽しさや可能性を観客に伝えてくれるものだったと思います。 最初から最後まで、ずっと楽しめる、大満足のプログラムでした。 その中でも特に印象に残ったレパートリーがいくつかあります。 一番はアダムの曲とパフォーマンスでした。 1st Stage始まってすぐの”Again and Again”と”Festa Na Macuca & Conch Shell”は、どちらも変拍子で、Again縲怩フほうはスローテンポのバラード調、Festa縲怩ヘラテンの明るいナンバーで、ジャズセッションのような構成で各プレイヤーの技術と音楽性がフィーチャーされていました。Festaはその変拍子のおかげで、心地よいグルーヴがあり、次はどんな展開になるんだろう、とわくわくしてくる曲でした。 終演後にアダムとお話しする機会があったので、この曲のことを聞いたら、10代のころに彼の友人が書いた曲だそうです。「ヤツは天才だ。」と言ってました。 もうひとつ、書かずにはいられないのがアダムのボーカルです。こんな素晴らしい歌声だったなんて、知らなかった人も多いと思います。本当に驚きました。 1st Stageの”Spain”は、スキャットをアダムが歌っていたのですが、しびれました。”Spain”に入る前に、ロドリーゴの”Concierto de Aranjue(アランフェス協奏曲)”があり、Blast!IIのレパートリーとよく似たアレンジになっていたのですが、あのコーラスをアダムがソロで歌っていて、その歌声に聞き惚れていました。 続く”Spain”も、各プレイヤーのセンスが光るパフォーマンスで、私個人としてはこの”Spain”を聞けただけで、この公演に来た甲斐があったと思っています。Intermissionの時点で、このままコンサートが終わっても大丈夫なくらい充実した気持ちになっていました。 2nd Stageでは、テナードラムのソロアンサンブル”5 Tenors”が秀逸でした。鼓喇舞メンバーでのパフォーマンスだったと思いますが、とてもバランスの取れた、音も構成も聴きごたえ、見ごたえのあるレパートリーでした。マーチングではスネアのほうがテナーよりもちょっと好きなのですが、このアンサンブルでテナーの良さを再認識しました。 前回の第1弾は大阪のみだったのが、今回は東京公演もあり、今後も日本、そして海外にも広がっていくといいですね。石川さんやアダムのパフォーマンス、もっともっと多くの方に触れてもらえる機会があればと思います。公演を支援していたホリプロさん、フジテレビさん、今後ともどうぞよろしくお願いいたします! 第1弾のレポートもあります。 http://falcon-space.net/modules/wordpress7/index.php/archives/22/
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東京公演が先日終わってしまいましたが、代々木の特設会場で行なわれていたシルク・ドゥ・ソレイユの「コルテオ」を3月に観てまいりました。 シルク・ドゥ・ソレイユの演目は、実は昨年のドラリオンが初めてで、今回のコルテオが2つめでした。おなじシルクでも、前回のドラリオンとはずいぶんと異なるショーです。ドラリオンは、人間の肉体・運動能力の極限を極めるもの、とすると、このコルテオは、大きなストーリーを音楽と身体技で幻想的に表現したものといえると思います。ストーリーは、是非コルテオのウェブサイトをご覧ください。ショーを観る方は、ぜひ事前にご覧になっておくとよいと思います。 コルテオ シルク・ドゥ・ソレイユ http://www.fujitv.co.jp/events/corteo/ 通常のコンサートホールや舞台ではなく、特設会場で360度客席が囲み、その中央でパフォーマンスが展開されるのですが、舞台の端から端、床から天井までの空間すべてを使った演技なので、じっと一箇所だけ観ていると、いろいろと見逃してしまいます。また、劇中の音楽も生演奏が多く、舞台周囲の何箇所かに設置されたオーケストラピット(?)や舞台上のパフォーマーを見落とさないようにするのも大変です。 パフォーマーといえば、あるピットはドラムなどの打楽器群で構成されており、カシシなどの小物楽器も含めると相当数の打楽器がセットされていたはずです。ピットは舞台近くの客席のすぐ横に設営されているので、近くに座った方はかなりじっくり観られると思います。私の席は残念ながら反対側のセクションでした。 ドラムつながりでは、舞台上のパフォーマーでストラップでつるしたドラムを演奏する方がいるのですが、かなり早いスティックワークやバックスティックで、明らかにドラムコースタイルでした。ショーの後にバックステージツアーに参加させていただく機会があり、スタッフの方に聞いたら、以前Blast!に出ておられたそうで、公式サイトにもインタビューが掲載されていました。 Christopher ‘Kit’ Chatham http://www.fujitv.co.jp/events/corteo/interview/interview03.html バックステージツアーでは、シルクのマネジャーさんも同行してくださったのですが、質問する機会がありましたので、気になっていたことをお伺いしてみました。
Q:同じエリア内に、同じシルク・ドゥ・ソレイユのショー「ZED」がありますが、互いに観客を取り合うといった懸念などはなかったのですか? A:東京(エリア)はとても大きく、人口も多いので、同じエリアだとしてもどちらかを選択されても十分に集客できると考えていました。実は、シルク・ドゥ・ソレイユの世界中のショーで、隣接して2つのショーが行なわれているのは今回が初めてで、ある意味実験的にやっているところもあります。これがうまく行くのなら、別の場所で同様の展開ができるのではと思います。
コルテオの東京公演は5月5日が最終だったのですが、動員数の伸びが良かったのでしょうか、東京での追加公演が決定しています。 東京追加公演(2009年11月4日縲・2月20日) http://blog.fujitv.co.jp/corteo/E20090508003.html サーカスではあるのですが、舞台装置や演出、音楽など、いろんな要素をめいっぱい楽しめるプロダクションです。これが日本で見られるのはとてもラッキーだと思います。今後くるシルクのショーもとても楽しみです。ZEDも観ないと!