初めて平原綾香を聴いたのは、長野のスキー場だったと思います。
初めて、というのはちょっと違っていて、ラジオでJupiterのサビの部分を聞いたことがあったのですが、通して聞いたのはゲレンデでした。
聞きながら、これは女性?それともボーイソプラノ?なんて思いながら、一緒にいた友人に「平原綾香」の名前を教えてもらったのでした。
その後、テレビコマーシャルで「虹の予感」をちらりと聞き、声に聞き覚えがあったことから、平原綾香のアルバムを探して、「The Voice」から聞き始めました。
初めは、透明で伸びやかな彼女の声がすごく好きでよく聞いていたのですが、だんだんと歌詞に惹かれていくようになりました。
そんな彼女のライブツアーがこの春から全国で行なわれており、先週末は東京にて最終日を迎えたのですが、友人のお誘いもあって、東京国際フォーラムで彼女のライブに行ってきました。
このツアーは、「そら」というアルバムをメインとしたレパートリーになっていました。アルバム「そら」は、いろんな国のミュージシャンやエンジニアが参加して作ったものだそうで、みんな「そら」でつながっている、というのがコンセプトでした。
どの曲も好きなのですが、特に好きな曲がいくつかあって、それらを歌ってくれたので、とても見ごたえ、聴きごたえのあるライブでした。
が歌ってくれた好きな曲です。
もうひとつ、一番好きな「Eternally」は、残念ながら前奏だけで、そのまま次の曲へ。まさかこの曲を歌うと思ってなかったので、前奏を聴いた瞬間ゾクゾクしたのですが、歌はなかったのでした。しかし、このつなぎはとてもスマートというか、ステキでした。
バックコーラスは、サポートミュージシャンたちが兼ねていました。女性プレイヤーはチェロ奏者だけだったのですが、要所要所でコーラスとして歌っていて、平原綾香の声ともよく合っていました。演奏しながらコーラスを歌う場面が多かったのですが、演奏しながら歌うのってそんなに簡単じゃないと思います。自分自身が、ドラムを叩きながら歌うのはかなり厳しいです。そういや、ドラムの方も最後のほうにはたたきながら、ちゃんとマイクに向かって歌っていたように思います。
2階席の後ろのほうの座席だったのですが、友人にオペラグラスを借りて、舞台上の様子を見ることができました。バイオリン奏者がグロッケン(鉄琴)を演奏していたのですが、その鉄琴にぬいぐるみが置いてあるのを発見したり、ドラムセットが「dw」なのを確認したり。
彼女の歌は、素晴らしい声と、愛にあふれた歌詞がとても魅力で、それをライブで聴けたのはとてもうれしい時間でした。国際フォーラムホールAは、数千人入るので、より多くの方がこのライブを楽しむことができたのはよいのですが、やっぱりもうちょっとステージに近くなるホールで聴けると、もっともっとステキだろうな、と想像していました。
最終日で、しかもテレビ放映の収録をされていたにも関わらず、音響のミスが何回かあったのがとてももったいなかったと思います。ハウリングだと思うのですが、キーンという音が入ってしまったのでした。音で気になったのは、ドラムセットの音量がかなり控えめに設定されていたように思います。特にスネアドラムがおとなしく、リムショットが「カッ」と決まる感じのボリュームが出ていなかったのは残念でした。2階席だから音が届いていなかったのかもしれません。
テレビ収録ということで、クライマックスで「そら」をイメージした白と青のたくさんのバルーンを天井から降らせる、という演出がありました。1階席にいた友人たちが、終演後に床に残っていたバルーンを必死に拾い上げ、会場外で待っていた私たちに1つずつおすそ分けしてもらいました。
せっかくですので、その後の夕食にも同伴させ、自宅まで持って帰ってきました。アルバム「そら」と一緒に記念撮影です。