お気楽Music Blog

私の周りにある音楽たち
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4月14日(土)、オハイオ州デイトン(Dayton, Ohio)にある、University of DaytonのArenaにて、WGI 2007 Finalがおこなわれました。午前中はOPEN CLASS、午後はWORLD CLASSです。 このWGIの開催日程期間の少し前から、アメリカ各地でとても寒い日が続き、Finalの日もそのまま強い雨と風となってしまいました。 そういえば、昨年夏に行ったRochesterのDCAも、Finalはかろうじて晴れたものの、前日まではすごい雨で、豪雨に打たれながらBuccaneersの練習を見学したのを思い出しました。もしかしてこの雨、私が連れてきたのかも?後のNY訪問日程も、雨に悩まされることになったので、本当に天候には運がないのかもしれません。 この日の午前中は、探し物を求めてハードウェアストアを何軒かまわったのですが、希望する形での購入ができず、残念ながら無駄足になってしまい、OPEN CLASS FINALも、最後の10チームくらいだけ観ることができました。 WGI会場
チケットは日本で事前に予約していたので、チケットブースの「WILL CALL」と呼ばれる当日ピックアップで受け取ったのですが、フロアのすぐ近くの前から2列目で、プレイヤーの息遣いや細かい表情まで見てとれる、見ごたえのある座席でした。プロップと呼ばれる大道具のつくりや手具の置き方など、ちょっとマニアックなポイントまで見えて楽しかったのと、タープと呼ばれるフロアに敷くビニールシートの細かなデザインも見られました。 以下、観戦できたチームのご紹介と感想を簡単に記しておきます。ScholasticとIndependentの2つのカテゴリに分かれているのですが、Independentの演技は終わっており、Scholasticの後半のみを観戦しました。
Chino HS ロドリーゴのアランフェス協奏曲を使ったショーでしたが、ドロップが何箇所かあり、少し残念でした。全体を通してトスが多い構成になっていて、見栄えのする面白いものでした。 Norwin HS ソロプレイヤーがとてもよかったです。ただ、派手さというか、激しいコリオグラフィはなく、おとなしいでした。 Rancho Cucamonga HS 独創的なコリオグラフィで、使っていた音楽の微妙なハーモニーのイメージとよくあったボディワークを取り入れていました。Ah!など掛け声もよく出ており、トスも多く、見ごたえがありました。 Plymouth Canton HS バイオリンを手具のようにして振り付けに取り入れていたチームで、それもあってか体のこなし方が独特であるように見えていました。 Seminole HS 派手なプロップを使っていましたが、それに負けないくらいトスが多く、見ごたえがありました。 Warren Central HS フロアのタープには、ローマ数字をイメージしたデザインが広がっていて、音楽もリズム感のある曲で、最初から最後までずっとスピード感を感じずにいられませんでした。 Carmel HS 予選のスコアが高くなるに従い、どんどん洗練されたショーになっていっていたのですが、このチームだけは抜きん出ていました。ドリルもコリオグラフィーもすべて無駄のない作りになっており、ショーが進むにつれてフロアに吸い込まれていくのでした。
Scholasticは、高校など学校単位のチームで構成されており、毎年のレベルをキープするのはとても大変だろうと思います。 全チームの演技終了後、チームごとに全員が入場し、成績発表と表彰がありました。こういう演出を以前からしていたのかどうかはよくわからないのですが、プレイヤーも観客も楽しめる形でよいと思いました。プレイヤーは本番の衣装のままとは限らず、ぬいぐるみを持って出ていたり、電飾付きの帽子をかぶったりなど、なにか目立つものを持ってそれぞれのチームで楽しんでいました。
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RENTにちゃんと出会ったのは昨年の今頃で、友人に「とてもよい」と聞き、あわてて映画を見に行ったのが発端でした。

音楽とストーリーにとても惹かれて、サントラや劇場録音などを手に入れ、何度も聴きかえすようになり、歌う会イベントに参加したり、日本ツアーを見に行ったりと、この1年はRENT漬けたったと言えます。 当然、ニューヨーク・ブロードウェイでRENTを観たいという気持ちに駆られていたわけですが、4月上旬にオハイオ州で開催されるマーチングイベントがいつもより後ろになったことからその観戦旅行を決め、その日程にニューヨーク訪問を加えることにしました。

オハイオ州からニューヨークに着いたその日は、近年まれに見る記録的な大雨となり、早朝フライトだったからなんとか予定通りにNewarkについて、お昼前には宿泊先にたどり着き、あまり休む暇もなく、タイムズスクエアに向かいました。TKTSにて、無事RENTの当日公演を取ることができ、ずぶぬれになりながらネダーランダー劇場(Nederlander Theatre)に到着しました。

思っていたよりも大きな劇場で、横に広い座席配置になっており、2階下手側の席に座っていると、予定時間から少し遅れてキャストが舞台に飛び出してきました。

ここからは、もう一気にIntermissionまで、聞き尽くした曲が次々と歌われ、舞台上ではあの限られた空間とセットの中で、ストーリーが大河のようにゆっくりかつ力強く流れていきます。 RogerとMimiの歌声が特に素晴らしく、声質も歌いっぷりもゾクゾクするものでした。演技・パフォーマンスではMaureenとAngelがとてもシャープで見ごたえありでした。ダンスの要素はもともと少ないミュージカルだと思いますが、La Vie Bohemeのシーンは、芸術家たちのエネルギーあふれる想いがつまったシーンで、多数のキャストによるパフォーマンスは圧巻でした。もちろんMaureenによるmooningもばっちりありました。

やはり、これまでに見たRENTで一番しっくりくるというか、音楽と舞台がキャストによってぴったりと一体化した、とても完成度の高いものだと感じました。特に、せりふや曲の間などすべての間合いに全く無駄がなく、常にストーリーがさらさらと流れながら、ひとつの大きな物語として完成しているのです。 ニューヨークにまた来るときは、きっとNederlander Theatreに足を運ぶことでしょう。

そういえば、この日、記録的な大雨となった嵐の中見に行き、すっかり劇場外で写真を撮るのを忘れてました...