お気楽Music Blog

私の周りにある音楽たち
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先日、ふとテレビをつけたら、音楽関連のドキュメンタリーが始まろうとしているところでした。 ナビゲーターは西田ひかるさんで、ヨーロッパ数カ国を周る取材をするところで、なぜか「左手」に関するコメントをされていました。 番組は「奇跡のピアニスト」で、北海道の放送局がある高齢ピアニストにスポットを当てているものです。 TBS | 「奇跡のピアニスト」 http://www.tbs.co.jp/program/kisekinopianist.html 主人公の館野さんは、コンサート中に脳卒中で倒れてしまい、その後のリハビリでも右手が演奏できるまでは回復しなかったそうです。 そんな彼に、おなじ演奏家である息子さんが左手だけで演奏できるピアノ曲の楽譜をプレゼントしたそうです。 調べていくうちに、「左手だけで演奏できる曲」または「左手だけのために作られた曲」が存在していることがわかりました。いろいろな理由で演奏のための右手を失った人のために、多くの作曲家が作品を残していたのでした。 また、左手だけの演奏は、両手のそれとは少し異なり、より旋律や伴奏といった曲の構造が伝わりやすく、むしろ感情豊かでストレートに表現できるようになったそうです。 *** さて、自分に振り返ったときに、子供のころからずっと打楽器に触れて音楽を楽しんできたのですが、実は時々、自分の片腕が利かなくなって、スティックがもてなくなったり、突然音が聞こえなくなったりする夢を見ることがありました。 目が覚めて、その夢のことを思い出すととても悲しく、つらくて、実際に直面したら自分はどうなるんだろう、と考えますが、とにかく何らかの形で音楽に関わっていたい、ということだけははっきりとしていました。 もしかしたら、プレイヤーとしての道もあるかもしれない。そんな風に考えされてくれる番組でした。
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帰省中に、偶然「食博覧会」なるものが開催されていることを知り、さっそくサイトをチェック。 食博覧会・大阪 http://www.shokuhaku.gr.jp/top.html すると、韓国やNYブロードウェイで絶賛されている「NANTA」がスペシャルバージョンで上演されているとのことで、すぐに見に行くことを決意したのでした。 NANTA@食博覧会は、1日3回公演で、事前に整理券が配られるとのことで、朝のうちに現地入りして、整理券をゲットしなければなりません。結局12:00前ごろに到着したのですが、ちょうど2回目公演(13:30スタート)の整理券を配るのに人が並んで待っている、というタイミングでした。 早速並んで待つこと40分、ちゃんと整理券をもらうことができました。開演までの間に、あわてて別の会場を回ります。すぐ隣がアジア系食の会場で、特にコリアンフードのエリアが充実していました。チヂミや冷麺を食べ、さらにタイのグリーンカレーを白米つきでいただき、腹ごしらえしたところで、NANTAの上演時間に。 いそいそと会場に入り、かなりぎりぎりだったので、後ろのほうの席に着くことになりました。 およそ30分のパフォーマンスで、本場のショーの中から、お客さんにウケるところをチョイスして、大阪食博覧会バージョンに仕立て上げたそうです。 NANTAがどんなショーなのかは、紹介記事や実際に見た人から聞いていた話でなんとなくわかっていたのですが、改めて見て、私とは肌が合わないと感じてしまいました。(T_T) 合わなかったポイントは2つでした。 1つは、ドラムコーなどの統一美をこうしたショーに求めてしまう自分でした。マーチングのスカード(隊列)やドラムのスティックアクションなど、複数人による一糸乱れぬパフォーマンスの美しさを日ごろから心地よく感じているのですが、NANTAの場合はそういった美しさを追いかけているわけではありません。しかし、パフォーマンスとして包丁さばきとまな板をたたく音で表現されているため、ついつい音楽的、マーチング的な要素に期待してしまっていたようでした。そういう観点だと、NANTAはそれを目指していないと思われ、私としてはちょっと違和感を感じたのだと思います。 もう1つは、野菜を使ったパフォーマンスなのですが、食物をあのように扱うのは耐え難いものがありました。あれがショーの真髄というかベースなので、それを否定してしまってはどうしようもないのですが、やっぱり理由はどうであれ、食物をあのように無駄に使い、ごみとして処理してしまうというのが、この時代にあっていいのだろうか、という疑問をぬぐいきれなかったのでした。(ちなみに、会場には、「ショーに使った野菜は、生ごみ処理をして有効に再利用する」といった趣旨の掲示がありました。うーん、どうなんでしょう。。。) あとは、笑いのツボみたいなのは、どうも私のそれとは合わなかったようです。もともとノンバーバルのショーなので、ボディアクションとシチュエーションにて表現することになりますが、このあたりは文化的な壁を越えていくのがなかなか難しいものだと思います。NYブロードウェイで公演をしていて、喝采を浴びている、ということですが、アメリカでこうしたショーがウケるというのは、私としては考えにくいものでした。ただ、アメリカではこうしたパフォーマンスについては、そのユニークネスや「視点(Point of View)に価値を見出すところもあるので、いい評価を得ることもあるのかもしれません。
そういう意味では、私は「STOMP!」のほうが好きです。
NANTAは、以前から観たいと思っていたショーなので、それが実現できたのはよかったです。実際に見た人と感想の交換などができるようになりました。