今年で3回目の来日公演にして、ラストとなる「Burn the Floor(バーン・ザ・フロア)」の初日に行ってきました。東京国際フォーラムです。
珍しく少し早めに会場に着いたので、入り口でもらったパンフレットやチラシを2階席でゆっくり眺めていたのですが、パンフらしきないものが入っていたのでした。白いハンカチです。「粋なお土産!」と思っていたのですが、場内アナウンスで「最後にメンバーと一緒に踊る企画があります。白いハンカチがはいっていると思いますが、第2幕の前に練習をします。」と言う告知があり、改めて観てみるとそんな内容のメモがハンカチと一緒に入っていました。
ハンカチには「あなたは最後のツアーの1メンバーでした。」なんてメッセージが書いてあり、こういうちょっとクサいことをさらりと英語で書くと、それなりに見栄えがしてしまうものですね。
さて、2ステージにわたるショーですが、期待通りの楽しいものとなりました。
最初は、ちょっと舞台装置とか照明が、ミュージカルやお芝居に比べるとチャッチイというか、軽装で、普段マーチングを観ているとあの全体でのそろった動きをするのに比べると、ついついダンスチームだとそれなりのように見えてしまっていたのだと思います。
が、観ているうちに、ステップの身のこなしや舞台上での全体の中での動き(場所を移動したり、入退場をしたりなど)がいかに無駄がなくて、ステップ時のジャンプの高さなどを感じていくと、そのすごさが伝わってきます。メンバーたちの体つきを考えると当然なのでしょうが、ダンスしながら足や腕が広がる姿は、その長さのおかげでとてもダイナミックなのです。
音楽もなじみのある、知っている曲が多かったのも楽しめたもう一つの理由だと思います。2幕目後半の方にあったスパニッシュ系の音楽とダンスは、やはり一番好きでした。スパニッシュ系に入り始めたあたりに、ギターや打楽器がかき鳴らす中に、マラゲーニャの旋律がひっそりと入っているのが、マニアのツボを刺激します。その後は、リズム中心のダンスがあり、続いてマラゲーニャとキャラバンのフレーズが入ってきていました。
フロアの動きでは、ボールルームダンス系もペアの動きがとても印象的でした。ペアが6組くらい出てきていて、くるくる踊って回りながらどんどん場所を変えていくのですが、その中でパートナーがすっと入れ替わったり、男性だけ・女性だけになっていたりと、マーチングバンドのコンテの参考になるような動きがたくさんありました。フォーマルなダンスの動きを観察するだけでも、いろいろなところに活かせそうです。
今回が最後ということでしたら、来年新しい企画でリターンするそうです。その名も「Floor Play」といい、新しいダンス作品だ、ということです。