Plaisirさんのガレット・デ・ロワを頂きました。


年末は、ドイツのお菓子のシュトーレンをちまちま食べていましたが、新年のお菓子にガレッドデロワを頂きました。もともとは、フランスの祭日に食すそうなのですが、時期的にもちょうど新年あけてすぐの頃ということもあり、特にその日に限らず、今の時期に洋菓子屋さんの店頭に並ぶようになってきましたようです。

以前、散歩をしていて入ったPlaisirという洋菓子屋さんでも、このガレットデロワが販売されるというのをブログ(というか、その記事が流れたツイッター)で知り、さっそく入手してきました。

ガレッド・デ・ロワ自体は、アーモンドクリームが入ったパイですが、それに加えて

  • 王冠(紙製)
  • フェーブ(空豆の意味で、陶器の小物)

が一緒に付いてきます。祭日の日に食べるガレット・デ・ロワの中に、フェーブ(もともとは空豆)を入れて、切り分けた中にそれが入っていたら、その人が王様(または女王様)となり、みんなに祝福され、その一年はハッピーということです。付いてくる王冠は、その人が頭にのせるためのものです。

Plaisirさんのは、フェーブは中に入れず(誤飲を防ぐため)、代わりにナッツが入ってます、とのこと。出てきたのはヘーゼルナッツでした。フェーブも、「絵画シリーズなんです」とスタッフさんがおっしゃっていたとおり、ゴーギャンの絵です。

というわけで、以下、写真です!(クリックで大きな画像に)

リボンが巻かれたパイに、王冠とフェーブが付いてきました。

横から見ると、パイの様子がわかるのでは。

フェーブと一緒に入っていた、説明書き。

パイのトップの模様はこんな感じ。アシンメトリですね。台紙には、90度ずつマークが入っていて、ナイフで等分するのに便利。

4つに切りました。中にはマロンも入っています。

入っていたナッツは、ヘーゼルナッツでした。

添付のフェーブは、ゴーギャンの絵画。

直径15センチのガレット・デ・ロワ、4つにカットして、2人でぺろりと食べてしまいました。パイはしっかりと焼き上げられていて、クロワッサン同様、Plaisirの流儀なのだと思います。おいしいです。1月いっぱいの販売予定だそうなので、まだ間に合いますね。

 

香箱ガニ〜北陸の期間限定の味覚


相方さんの母方の実家が石川県で、毎年冬になると、おいしい魚の塩茹でを送っていただいているのですが、今年はそれに加えて、蟹も一緒にお願いしました。とにかく、すごくおいしくて、昨年の冬にお願いしようとしたら、水揚げできる期間が決まっており、すでにその時期が終わってしまっていたので、今年に持ち越しとなっていたのです。

今シーズンは、忘れず12月のうちに蟹もちゃんとお願いして、ばっちり配達されました。(水揚げ期間は11月から1月上旬までとのこと)

この蟹、香箱ガニというそうで、私は聞くのも見るのも初めてでした。調べると、ズワイガニのメスで、あの大きな体つきとはうってかわって、かなり小柄です。名前も、エリアによってまちまちで、せいこガニ、こっぺガニなどと呼ばれるようですが、いずれもズワイガニのメスのことを指していました。

甲羅部分も二廻りくらい違いますが、ハサミや足もかなり華奢です。

その代わり、外子と呼ばれる卵と、内子と呼ばれるいわゆる蟹味噌の中に混じっている卵巣部分が特徴です。

 

香箱ガニの内子

朱色のツブツブが外子

外子は、褌(フンドシ)と呼ばれる下っ腹のカバーのようなところの内側にびっしりとくっついています。

正面からみた香箱ガニ。上下逆さまですが、ちょっとグロテスクだけど繊細な作りになっています。

外子、内子、蟹味噌、そして腹や足にも身があるのでそれをほぐして、蟹味噌が入っていた甲羅の中にのせて、そのまままたはポン酢などをかけていただきます。今まで食べたことのある、あのほわんとした蟹の身や、磯味が凝縮した蟹味噌とはずいぶんと味が異なると思います。小さい分、うまみが凝縮されている、という感じでしょうか。

そして、日本酒が本当によく合います。昨年秋の退職時に、お知り合いの方からいただいた真澄という日本酒と一緒にいただいたのですが、相乗効果ですばらしい食事になりました。

香箱ガニ、来年、再来年あたりから、お取り寄せなどでブームになるような気がしています。

それにしても、まだまだ知らない食材や料理が、日本中にありそうです。季節の味覚、その土地ならではの食材や調理法など、身近なぜいたくに、これからも目を光らせていきます。