夏に見たblast!での配布パンフレットの中に、見覚えのあるショーのロゴが
見えました。「TOMMY」です。
THE WHOというイギリスのロックバンドが作った「TOMMY」というアルバムには
あるストーリーをなぞって構成されていて、「ロックオペラ」と称され、他の
アーティストによる演奏、映画にもなっています。
ミュージカルとしての「TOMMY」は、アメリカのブロードウェイにて1993年を
中心に開演されました。トニー賞を5部門で獲得しています。
ちょうどそのころ、NYに旅行で来ていた私は、同行していた友人たちと相談して
この「TOMMY」を鑑賞することになりました。
音楽がとても洗練されていて、アレンジもとても楽しめます。
ワイアーアクションや舞台の下から登場したりといった演出もふんだんに
使われ、観客を飽きさせません。
TOMMYのストーリーは、前半はとてもエキサイティングで、歌も演出も
テンポよく、展開の感じがよいのです。ただ、後半はアメリカで見たときや
ミュージカルのCDを聞いていて、ちょっとダレる感じがあります。ストーリーの
終わりもあまりメッセージがはっきりしないまま終わってしまうという印象が
ありました。おそらくTHE WHOのアルバムがそういう展開なんだと思います。
マーチングファンの方なら、1990年のDCIにてBlueDevilsがTOMMYの
音楽を使ったショーをしていたのを思い出されるかもしれません。
私も先にBlueDevilsから入って、いい曲だと思っていたところ、NYにて
ミュージカルを観る機会がありました。
ショーでは、フィールドに三角とか丸の白いタープを敷いていたのですが、
このミュージカルの重要アイテムであるピンボールを表していました。
当時は「ピンボールに関係があるらしい」とは聞いていたのですが、
ミュージカルを観て、こういうストーリーだったのか、と理解したのでした。
かなりお気に入りのミュージカルでしたので、来日したらぜひまた観に行きたいな
と思っています。